本を出版するなら自分で書くより代筆がおすすめである理由

本を出版したいと思ったときに「なかなか時間がなくて書けない」「思っていることを文章にするのは難しい」と、まったく執筆が進まないこともあるでしょう。

そういったときには、本の代筆がおすすめです。

本を代筆してもらうのは、悪いことではなく代筆してもらった本でも自費出版が可能です。

この記事では、本の代筆がおすすめな理由を解説していきます。是非参考にしてください!

 

本を出版するなら代筆がおすすめである理由とは?

本を出版するなら、代筆がおすすめです。

なぜなら、だれもが本を執筆できるわけではなく、執筆のためのスキルもないためです。

企画から出版までの流れもよくわからないという人も多く、自分一人ですべてをカバーすることは非常に難しいといわざるを得ません。

そのため、原稿はできれば専門の代筆に任せてしまいましょう。

 

理由1. いきなり本を執筆するのは難しいため

本の執筆を代筆に任せる理由は、慣れない人が本を丸々1冊執筆するのはやはり難しいためです。

1冊分の本を作るには、約10万文字が必要です。

もちろん本によってはもう少し文字数が少なくなる場合もありますが、目安は10万文字と思っておくといいでしょう。

しかし、これまで文章を書くこととは無縁だった人が、いきなり「本を自費出版するから10万文字書こう」となるでしょうか。

文字数を見ただけでやる気をなくす、という人の方が圧倒的に多いものです。

本を作るのに必要なことは執筆だけでなく、本業もあればなおさら執筆の時間も取れないという人も少なくありません。

そのため、本を出版するなら代筆がおすすめです。

 

理由2. ハイレベルな執筆スキルが求められるため

本を出版するということは、本の中身は流通に載せられるほどのクオリティの高い内容と文章が必要になります。

内容自体は企画力や発想によるところも大きいため、まったく執筆活動をしたことがないという人でも問題はありません。

しかし、執筆もまたハイレベルな構成や文章が求められるため、執筆に関するスキルを持っていない人では非常に難しいといえるでしょう。

もちろん、一から学んでいては到底間に合いません。

そのため、本の中身に関しては代筆を活用してみてください。

自分一人だけで楽しむために1冊だけ作りたい、とくにほかの人には見せる予定がないというのであれば別ですが、そうでなければ多少料金はかかっても代筆を依頼するのがおすすめです。

 

理由3. 企画から出版までの流れを把握している人が少ないため

本を自費出版したいと思ったときに、立ち止まってよく考えてみましょう。

本を作るための企画から出版までの細かい流れを、ご存じでしょうか。

まったく知らなければ、1から勉強する必要があります。

もしくは自費出版を考えているなら、出版社との打ち合わせや契約の際に、今後の流れをしっかり聞いておくといいでしょう。

とはいえ、企画から出版の流れがよく把握できておらず、いろいろと覚えなければならない事柄も残っているため、執筆までは手が回らないということにもなりかねません。

時間がない中で、執筆をしたこともないのに本を作るための原稿を書くというのはプレッシャーも半端なものではなく、余裕もなくなってしまうでしょう。

そのようなことにならないためにも、執筆は代筆に任せるのがおすすめです。

 

本の代筆は悪ではない

実際に、本の代筆は悪いことだ、原稿は自分で書かなくてはならないと思っている人もいます。

しかし、本の代筆は悪いことではありません。

そもそもなぜ本の代筆が悪いことだと思われているのか、そこが問題です。

本の代筆が悪いことではない理由を、詳しく知っておきましょう。

 

本の代筆は悪ではない理由

本の代筆は、決して悪いことではありません。

たとえば、年を取って自分の人生を翻意して形に残したいと思う高齢者が、口述筆記で本の代筆をしてもらうことは悪いことなのでしょうか。

企画があって構想もあるから自費出版で本を出したいけど、本を書くほどの執筆力も時間もないという人が本の代筆を依頼するのは、悪いことではありません。

本を書きたいけど書けない、時間がないという人にとって、代筆は必要で重要な職業であるといえるでしょう。

こういった本の代筆をする職業は、ブックライターと呼ばれます。

ブックライターは、本1冊分の代筆をして、巻末にはきちんと名前も載ります。

そのため、次の仕事を受けるときに前の仕事を実績として提示することもできるでしょう。

代筆のジャンルもさまざまで、出版社が企画だけ持ち込んで後はお任せという場合もあります。

 

本の代筆が悪と思われている理由

本の代筆は必要なものであり、重要な仕事なのになぜ悪と思われているのでしょうか。

その理由は、悪質なゴーストライターによるものです。

すべてではないものの悪質なゴーストライターは、本の代筆をするブックライターとは根本的な部分に違いがあります。

ゴーストライターは専属契約の場合が多く、自分の名前ではなく契約主の名前で作品を発表します。

そのため、たとえ本を執筆したとしてもブックライターとは違って巻末に自分の名前が載ることはなく、実績にすることもできません。

悪質なゴーストライターの行為とは、著名人の名前で自分の作品を発表しているにもかかわらず、著名人自身が創作した作品と偽って販売することです。

購入した人は著名人の作品であるからこそお金を払うわけで、真相を知ったら騙されたと思う人が大半でしょう。

こういったゴーストライターは法律に抵触する場合もあるため、注意が必要です。

 

本の代筆は誰に任せればいい?

本の代筆を依頼したい、そう考えた時に誰に任せればいいのかと悩むことはないでしょうか。

本の代筆を任せるブックライターを探すには、出版社を頼るかインターネットなどで個人的に引き受けている人を探す、もしくはブックライティング専門サービスを利用するのがおすすめです。

それぞれ詳しく解説していきます。

 

出版社

「出版社を頼る」というのは出版社は専属のブックライターを抱えている場合が多いからです。

ブックライターを最も必要としているのは出版社であり、売れる本を作るためにテーマやキーワードだけを渡して、企画から執筆まですべてブックライターに任せることもあります。

なぜなら、売れると編集者が思ったテーマやキーワードを、必ず作家が書いてくれるとは限らないからです。

そのため、出版社はできる限り腕のいいブックライターを必要としていて、実際に抱えているところも多くあります。

もし「自費出版をしたいけど執筆は難しくてできない」という考えでブックライターを探しているのであれば、自費出版をしたいと契約を結ぼうと考えている出版社に問い合わせてみることをおすすめします。

自費出版をするための代筆を探しているため、出版社も著者が考えている作品に合うブックライターを紹介してくれるでしょう。

 

個人のブックライター・ゴーストライター

個人のブックライターやゴーストライターを契約したい、と考えているのであればまずはインターネットを検索してみましょう。

ブックライターやゴーストライターにも得意分野があり、どのジャンルの本でもかけるというわけではありません。

そのため、自分が考えているテーマに合った作品を書けるブックライターやゴーストライターを見つける必要があります。

よりクオリティの高い作品を制作するには、金額が安ければ、という理由でブックライターやゴーストライターを選ぶと失敗しがちなので注意が必要です。

また、ブックライターに依頼するときには、実績があるかどうかも重要です。

フリーのブックライターを選ぶときには、ポイントを押さえてテンポよく聞き出すことです。

 

ブックライティング専門サービス

ブックライターを選ぶときに出版社も個人で探すのも難しいとなったときには、ブックライティング専門のサービスを活用してみてください。

ブックライティング専門サービスであれば、多くのブックライターを抱えています。

そのため、どのようなジャンルのテーマであっても対応することができるでしょう。

金額も高すぎることも低すぎることもなく、適正価格で代筆してもらうことができます。

ブックライターを探すときの一番の問題点は、信頼できるかどうかですが、ブックライティング専門サービスを利用することで解決できる問題です。

また、依頼している作品を途中で放り出すことなく最後までしてくれる、誤字脱字のチェックだけでなく修正対応もしてくれるなどさまざまな利点があります。

本の代筆を考えているなら、ぜひブックライティング専門サービスを検討してみてください。

 

本の代筆の費用はどのくらい?

本の代筆を依頼するとき、価格設定をどうするか検討する必要があります。

Webライティングの場合は文字数単価によって変わりますが、本の場合、1冊分の原稿料での交渉が一般的です。

本1冊分の執筆となると、ライターの作業負担は多くなります。

そのため、インタビューからお願いするのか、文字起こしからお願いするのか、リライトのみか、などライターにどこまでの作業を依頼するかをしっかりと検討する必要があります。
また、印税がライターに入るのかといった点も確認する必要があります。

基本的に値段交渉はライターの意向と出版社側の意向をすり合わせて落としどころを決めるのが賢明です。

気持ちよく仕事をしてもらうためにも、無理な値段設定をするのではなく、難しそうなら他の相性のよさそうな案件を依頼するほうが双方にとってもいい結果に繋がります。

作業時間や実績、案件の難易度などを加味して、どちらか一方に負担のかかりすぎない値段での交渉を行ってください。

依頼する前には、予算の上限(税込みでの提示が好ましい)、作業内容、納期、本の内容、ボリュームなどを事前に明確にした上で、ライターの要望を聞く余裕を持って依頼交渉を行いましょう。

 

本の代筆を依頼する前に知っておきたいこと

本の代筆を依頼する前に知っておきたいこととは、どのようなことなのでしょうか。

なぜ本を書くのかを考える・相手に伝わる企画を考えることが大切です。

また、関係者同士でしっかりコミュニケーションをとることで、よりクオリティの高い本を完成させることができます。

 

「なぜ本を書くのか」を考える

自費出版をしたいと思ったときに必要なのは、「なぜ本を書くのか」を考える必要があるという点です。

ただ単に書きたいから、出版をしてみたいからというわけではないでしょう。

ただ単に相手もなく漠然と本を書いてみたいからというのでは、本という形にする意味がありません。

相手に伝えたいことがあるから、本という形にしてアウトプットするのではないでしょうか。

どのような人に、何を伝えたいかを明確にすることで、自分が言いたいことや自分の思いを形にすることができます。

その思いを代筆してくれる人に伝えることで、本という形にすることができます。

そのため、まずは「なぜ本を書くのか」をしっかり考えてみてください。

 

相手に伝わる企画を考える

本を作るということは、読む人を想定しているということでもあります。

そのため想定している読み手に、著者の伝えたい思いが伝わる企画を考えなくてはなりません。

どのようなテーマや章立てであれば伝えたいことが伝わるのかを、しっかり考えてみましょう。

もちろん、構成も相手に本の内容が余すことなく伝わるように作る必要があります。

まずは、何を伝えたいのかを明確にし、どうすれば相手に伝わるのかを考えてみてください。

相手に伝わる企画を考えることで、読み手の関心を最後まで引き付けることができるでしょう。

相手に名も伝わらないような企画では、作る意味がありません。

 

関係者同士でしっかりとコミュニケーションを取ることも大切

本の代筆をしてもらう前に、関係者同士でしっかりとコミュニケーションをとることも必要です。

うまくコミュニケーションが取れなければ、スケジュールの進行にも支障をきたします。

もちろんそれだけでなく、本の中身についても著者と代筆者では理解に違いがあっては質の高い本を完成させることは難しいでしょう。

関係者全員でミーティングを開き、それぞれの認識をすり合わせるのもいいでしょう。

企画について細かく話をすることで、思い違いをしていた部分などもあるかもしれません。

伝えたいことや大切な部分が著者と代筆者でズレていると、最終的に「思っていたのと違う」という本が出来上がってしまう可能性もあります。

そのようなことにならないためにも、コミュニケーションは非常に重要であるといえるでしょう。

 

本を出版したい場合は代筆を検討してみよう

本を出版したい場合は、代筆を検討してみましょう。

代筆はだめだということはなく、代筆で原稿を依頼しても問題はありません。

代筆を活用することで、よりクオリティの高い本ができるでしょう。

伝えたい思いを相手に伝えるために、本の最後まで読み手の関心を引けるような内容にすることが大事です。

予算の上限を超えないように注意して出版をしてみましょう。