ブックライティング(ブックライター)の相場はどのくらい?基本情報やポイント

そもそも、ブックライティング(ブックライター)の記事単価の相場はいくらなのか?

ブックライティングを依頼するにあたっても、相場がわからなければ見当違いの依頼をしてしまい、予算を無駄使いをしたり、品質の低い記事の修正に時間を取られたりといった状況になりかねません。

まずは、見積もりの考え方を押さえておく必要があります。

依頼する記事によっては、単価が変動しますが、文字単価・記事単価・それぞれの考え方を押さえて置きましょう。

もちろん、ブックライティング側も、知っておく必要があります。

今回は、ブックライティングの相場や基本情報、ポイントをご紹介します。

 

そもそも、ブックライティングとはどのようなもの?

ブックライティングは、著書の代わりに、本を執筆する仕事です。

とはいえ、全くありもしないことを、執筆する訳ではありません。

取材に基づき、著書の考え方や、経験などを話してもらい文章にまとめます。

本によっては客観的事実を優先する部分もあり、その場合はライターが一般的な資料を調べて書くこともあります。

「ブックライティング」または「ブックライター」と最近では認識されていますが、つい数年前までは「ゴーストライター」と呼ばれていました。

「ゴーストライター」と呼ばれていたのも、決して表に出てはいけない存在だったからです。

最近は、巻末に「執筆協力者」としてライターの名前が記載されるようになりました。

 

ブックライティングを依頼するメリット

ブックライティングを依頼するメリットは、「読まれる文章」になるという点です。

ブックライターたちは、取材において読者の知りたい事を聞き、読者にとってわかりやすい言葉で表現することを得意としています。

著者自身が気付けていない、コンテンツとしての魅力を引き出せることもあります。

また忙しい人は、本を一冊書く時間をなかなか確保できません。

ブックライティングを使えば、質の高い本を手間をかけずに発行することができます。

 

ブックライティングを依頼するデメリット

ブックライティングを依頼するデメリットの一つに、費用がかかります。

医療関連の記事やテクノロジー記事、エンジニア向けの記事など、専門性の高い本の相場は上がります。

執筆分野に関する専門的な知識は、ライターの実務経験などが求められるため、執筆出来るライターの数が限定されます。

専門的な知識のある方の人件費は高いため、ライティングを依頼した際の単価はもちろん高くなります。

ブックライティングには、取材、構成、テープ起こし、校正に校閲などたくさんの作業があります。

その中のテープ起こしだけを依頼したとしても、専門性のある分野は費用が高くなるでしょう。

 

ブックライティング=悪ではない

ゴーストライターとは、クリエイターとして、活動しているにも関わらず、自分の代わりに作品を書いてもらうということです。

ゴーストライターが実質的に作品を生み出しているのにも関わらず、権利も報酬も満足いくように交渉・契約していない場合があります。

しかしブックライティングはゴーストライターではありません。

きちんとした契約のもとでライティングを行います。

そのため、「ブックライティング=悪」ではありません。

 

本が完成するまでの期間と作業内容

本の出版に興味がわいても、どのような流れで、本を作っていくのかわからない方も多いのではないでしょうか。

こちらでは、本が出来るまでの制作工程を、ご紹介します。

 

交渉・見積もり

本を出版したい場合、まずは交渉が必要です。

どのような出版社で出版するのか、またいくらいくらい費用がかかるのか見積もりをもらいましょう。

費用を検討する際は、複数の出版社を比較してみるとよいでしょう。

 

キックオフミーティング

キックオフミーティングとは本を作成するに当たり、著者、編集者、ライターと打ち合わせをすることです。

どのようなテーマで、どのような内容の本を作成したいか共有しましょう。

 

企画出し

企画だしとは、執筆する本のテーマや概要、簡単な文章などの企画を練る事です。

出版社側から、キーワードをもらって作る事もあります。

また自身で、複数のテーマを用意して提出する事もあります。

「とにかく、たくさんのテーマが欲しい」などと、要望があれば一覧にして提出しましょう。

多くの要望が出た場合は、プレゼン資料の形になる事もあります。

 

構成の作成

執筆やインタビューを行う前に、タイトルや見出しなど構成を固めましょう。

構成を作成しておくことで、その後のインタビューや執筆がスムーズになります。

 

取材に基づく「口述筆記」

取材に基づく「口述筆記」とは、取材をし、その内容を執筆することです。

前もって編集者の方が、何度か打ち合わせを済ませ、構成案をもとに著者との取材をします。

長い場合は5時間✕2日間かかる事もあります。

 

著書によるチェック

執筆が終わると、自分の意図が反映された内容になっているかチェックを行います。

伝えたい内容が書かれているかしっかりチェックしましょう。

 

修正・校正

伝得たい内容が漏れている場合や、掲載してほしくないような内容がある場合は修正を行ってもらいましょう。

また、文字の間違いがないかしっかりチェックしてもらいましょう。

 

発売

文章の内容が正しいかどうか、確認に確認を経てやっと発売になります。

制作期間は早くても3ヵ月、場合によっては1年程かかります。

 

ブックライティングにおける相場

記事の内容によって、どのように相場が変わってくるのでしょうか。

簡単な内容と専門性が高い内容では、費用が大きく異なります。

費用な内訳には以下のようなものがあります。

 

  • 企画費:記事の企画・構成の作成費用
  • 取材費:インタビュー記事を作成する際などに、発生する取材費用
  • 調査出張費:現地に趣き、調査や取材などが、必要な場合の出張費用
  • 撮影費:記事内にオリジナル写真を掲載する場合の撮影費用

 

費用は、事前に調査しておかないと、「思った以上に費用がかかる」ことになってしまいます。

複数のブックライティングサービスから見積もりを依頼し比較しましょう。

また、その際に費用の内訳もチェックしておきましょう。

 

ブックライティングしてくれる人を探す方法

ブックライティングを探す方法は以下の4つがあります。

  • 出版社経由で探してもらう
  • クラウドソーシングを利用する
  • SNSで探す
  • ブックライティングのサービスを利用してみる

ここでは上記4つをご紹介していきます。

 

その1:  出版社経由で探してもらう

出版社や編集プロダクションは、文章を専門的に扱っている制作会社です。

記事の企画や編集を強みとしていたり、専門性の高いライターを抱えていたりします。

費用は少々高めですが、高品質な記事を提供してくれる安心感が魅力です。

 

その2: クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングは、個人がワーカー(ライター)として登録しているサービスです。

代表的なサービスとして、「クラウドソーシング」や「ランサーズ」などがあり、個人ライターの募集ができます。

フリーランスとして働くライターや、副業ライターと直接コミュニケーションを取りブックライティングの依頼ができます。

しかし、クラウドソーシング手数料が20%前後かかるので注意しておきましょう。

個人へ直接発注できるため、単価は法人を通す場合より安価です。

 

その3: SNSで探す

近年では、個人サイトやSNSを利用して、ブックライティングをしている方も多いです。

SNSで候補の方を選び、「ブックライティングしてくれる方を探しています」とメールで送ってみると良いでしょう。

メールを出したからと言って、必ずしも執筆を依頼しなければいけないというわけではないので、気軽にコミュニケーションを取ってみましょう。

しかし、出版社やブックライティングサービスと比べると信頼度や安心感は低くなります。

 

その4: ブックライティングのサービスを利用してみる

ブックライティング会社とは本の出版代行を専門に行っている会社です。

社内でライターを雇用している会社もあります。

また、フリーランスを数多く束ね、案件ごとに担当を決め制作している会社もあります。

本の出版代行を専門に行っているため、幅広いジャンルのライティングを行うことができるのも魅力のひとつです。

会社によって、費用感は異なるので気になる会社がある場合は一度問い合わせてみましょう。

 

ブックライティングを依頼するポイント

ブックライティングを依頼するポイントとしては、低予算とスピード納品というだけで選んではいけません。

ブックライティング(ライター)との相性や、きちんと希望に沿った執筆をしてくれるのかなどが見極めるポイントとなります。

 

あらかじめ書きたいテーマを明確にしておく

あらかじめ、書きたいテーマを明確にしておくことが大切です。

例えば、「老後を総合的に捉えて、現実的に解決できる知恵と方法を身に付け老後の選択肢を増やす」というテーマの場合はどうでしょう。

50歳を過ぎると、すぐに55歳になり60歳は目前。

お金のこと、夫婦のこと、家のこと、親のことなどなど、気が付いた時には考えなくてはいけない事が山ほどあります。

考えるだけなら、まだ良いのですが、実際には具体的に手を打たなくてはいけない事が多くなります。

その際に知識が必要になるので、その知識を読者にていきょうしなければなりません。

このようにテーマから内容を検討していきましょう。

書きたいテーマは自身の得意なことや専門性、趣味などで変わります。

しかし、多くの人に読んでもらうためには、なるべくニーズに合ったものを書くようにしましょう。

 

依頼費用だけで選ばない

「低予算で、速く執筆することが出来る」という広告もたくさん見かけますが、低額費用だけで選ばないようにしましょう。

費用のみで選ぶとほんの質が下がってしまうことがあります。

費用も大事ですが、質の部分の見極めることが重要です。

 

実績をチェックする

ライターを選ぶ際には、ライターの経験歴、得意なジャンルなどを判断材料にします。

ブックライティングサービスに依頼する場合も同様に、これまでの実績から得意なジャンルを見極めるようにしましょう。

実績のないジャンルを依頼すると、自身が思っていた内容にならない場合があるので注意しましょう。

 

依頼した業者としっかりコミュニケーションを取る

「対応が速いか」は重要です。

多くの仕事を同時並行で、引き受けるライターやブックライティングサービスの場合、思ったよりも連絡が遅い事や納期に遅れる可能性もあります。

発注の前にメールなどで、連絡を取り確認しましょう。

 

また、「相性が良いか」も重要です。

言葉に対する感覚や、意識が異なると、コミュニケーションにストレスを感じてしまう可能性があります。

実際にやりとりを行ってみて、信頼出来るライターかどうかを判断します。

 

ブックライティングで理想の本を作ってみよう

自身で本を執筆することは非常に手間がかかります。

そのため、ブックライティングを依頼することも視野に入れると良いでしょう。

また、ブックライティングを依頼する場合、費用はもちろん実績にも目を通して検討しましょう。